【子どもの食と栄養】乳児期の授乳・離乳の意義と食生活

科目別ポイント

乳児期は、人の一生の中でもっとも成長スピードが速い時期です。
身体の発育だけでなく、「食べる機能」や「消化吸収機能」も急速に発達していきます。

本記事では、保育士試験「子どもの食と栄養」で頻出の

  • 乳児期の発育の特徴
  • 授乳(母乳・人工乳・混合栄養)の意義
  • 離乳の意義と進め方

を、試験対策向けにわかりやすく整理します。

乳児期の発育の特徴|急速な成長と原始反射

乳児期の身体発育

  • 出生時の平均身長:約50cm
  • 出生時の平均体重:約3kg
  • 出生後一時的に体重が5~10%減少(生理的体重減少)
  • その後、1日25~30gずつ増加

成長の目安

  • 生後2~3か月:体重は出生時の約2倍
  • 生後1年:体重は約3倍、身長は約1.5倍

1年で3倍って…急成長すぎるにゃ!

乳児期の成長スピードの速さは驚くほどです。

発育の評価には

  • カウプ指数
  • 身体発育曲線

が用いられます。

哺乳反射(原始反射)

乳児は生まれつき、母乳やミルクを飲むための反射を備えています。

  • 吸啜反射
  • 探索反射
  • 捕捉反射
  • 嚥下反射

これらを哺乳反射といいます。

赤ちゃんって、生まれながらに”飲む準備万端”にゃんだね!

生後5~6か月頃になると、大脳の発達に伴い、これらの反射は徐々に消失します。

原始反射について、詳しくはこちらの記事でまとめています👇
👉 【子どもの保健】運動機能の発達と保健|原始反射と発達の流れを整理


食べる機能・消化吸収機能の発達

排泄と便の特徴

  • 胎便:生後2日頃までに排泄される黒褐色の便(無臭・粘り気あり)

便の特徴は栄養法によって異なります。

栄養法便の特徴
母乳栄養児卵黄色・水分多い・ねっとり・無臭または弱酸性臭
人工栄養児白みがかった黄色・比較的柔らかい

排尿は1日20回以上。
排尿・排便を自分の意思でコントロールできるようになるのは1歳半~2歳頃です。

▶ 胃の形態と吐乳

乳児の胃は徳利のような形をしているため、

  • 溢乳(逆流)
  • 吐乳

が起こりやすい特徴があります。

徳利型の胃…それはこぼれやすいにゃ。

授乳後は背中を軽くたたいて排気(げっぷ)を促します。

▶ 咀嚼機能の発達

  • 生後6~7か月:前歯が生え始める(まだ咀嚼は未熟)
  • 生後7~9か月:舌を左右に動かせるようになる
  • 手づかみ食べが始まる

指しゃぶりやおもちゃを口に入れる行動は、
「食べる」「話す」ための重要な発達過程です。


乳児の栄養|母乳・人工乳・混合栄養

母乳の種類

■ 初乳(生後約1週間まで)

  • たんぱく質・無機質が多い
  • 乳糖が少ない
  • 胎便排泄を促進
  • 免疫グロブリン・ラクトフェリンなどの感染防御因子を含む

■ 成熟乳

  • 乳糖が多い
  • たんぱく質は初乳より少ない
  • 淡黄白色・甘みあり
  • 乳酸菌の増殖を促す

▶ 授乳回数の目安

  • 新生児:1日7~10回
  • 生後1か月頃:3時間おきに6~7回

▶ 育児用ミルク

  • 母乳成分に近づけて作られている
  • 鉄分を強化
  • 栄養素の欠乏は起こりにくいと考えられている

▶ 混合栄養

母乳と育児用ミルクを併用する方法。
母乳不足や母親の就労などが理由で選択されます。


母乳栄養の意義と特徴【頻出】

母乳のメリットは試験頻出です。

① 感染抑制作用

免疫グロブリン・ラクトフェリンを含む。

② アレルギーを起こしにくい

③ 栄養効率が良い

消化吸収に優れ、乳児に最適。

④ 顎の発達を促す

吸啜運動により顎の筋肉が発達。

⑤ 母子関係の形成

スキンシップにより安心感を得る。

⑥ 母体回復を促進

オキシトシン分泌 → 子宮収縮。

赤ちゃんにもママにもメリットがあるって、すごいにゃ。

▶ 乳児ビタミンK欠乏性出血症

母乳栄養児は腸内ビフィズス菌が多く、ビタミンK産生が少ない場合があるため、

  • 新生児メレナ(消化管出血)
  • 特発性乳児ビタミンK欠乏症

に注意。

母親はビタミンKを含む食品(納豆、小松菜、春菊、ほうれん草など)を意識的に摂取することが大切です。

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離乳の意義と離乳食の進め方

▶ 離乳の意義

  • 消化機能の発達を促す
  • 咀嚼機能の発達を促す
  • 味覚・嗅覚の発達を促す

▶ 離乳開始・完了の目安

  • 開始:生後5~6か月頃(哺乳反射の消失)
  • 完了:12~18か月頃

▶ 離乳食の注意点

  • 水分を多めにして、薄味
  • すりつぶし・刻み時は衛生管理徹底
  • はちみつは1歳未満に与えない(ボツリヌス菌の危険)

1日1回食・2回食の時期は、食後に母乳やミルクで補います。


食べ方の目安(発達段階別)

時期食事の目安ポイント
生後5~6か月1日1回1さじから子どもの様子を見ながら開始
7~8か月頃1日2回食食品の種類を増やす
9~11か月頃1日3回食家族で食卓を囲む体験
12~18か月頃1日3回手づかみ食べを促す

試験対策の重要ポイント

  • 乳児期は体重が1年で約3倍になる急速な成長期
  • 哺乳反射は生後5~6か月頃に消失
  • 母乳の特徴(免疫・栄養効率・顎発達)は頻出
  • 育児用ミルクは鉄分強化がポイント
  • ビタミンK欠乏症に注意
  • 離乳開始は5~6か月、完了は12~18か月

ポイントは、”母乳とミルクの違い”
これは落とせないにゃ!


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