保育士試験「子ども家庭福祉」では、
制度・施設・人物を“歴史の流れ”として理解しているかがよく問われます。
年号や名前を丸暗記しようとすると挫折しがちですが、
「なぜその制度・施設が生まれたのか」を押さえると、記憶に残りやすくなります。
この記事では、
- 日本の子ども家庭福祉の歴史
- 諸外国における子ども観・思想の変化
を、試験に必要なポイントに絞って整理していきます。
日本における子ども家庭福祉の歴史的変遷
仏教思想に基づく救済から始まった日本の福祉
日本の子ども家庭福祉の原点は、仏教の救済思想にあります。
四箇院(573年/聖徳太子)
聖徳太子が設立した「四箇院」は、
日本における公的救済のはじまりとされています。
| 名称 | 内容 |
|---|---|
| 悲田院 | 孤児・病者・身寄りのない高齢者の保護(日本初の児童福祉施設的役割) |
| 施薬院 | 薬草園・薬の提供(現在の薬局に近い) |
| 療病院 | 病者の治療(病院的機能) |
| 敬田院 | 仏教の修行道場(寺院) |
👉 悲田院=児童福祉の原点として、試験では特に重要です。
近代国家の成立と公的救済制度
恤救規則(1874年)
- 日本初の公的救済制度
- 対象はかなり限定的
対象者
- 身寄りがなく働けない障害者
- 重傷者
- 高齢者
- 13歳以下の孤児
👉 「最低限の救済」にとどまっていた点がポイント。
救護法(1929年)
- 恤救規則の廃止に伴い制定
- 貧民を対象とした生活保護的制度
- 公的扶助が体系化された

ここ、年号まで完璧に覚えなくても大丈夫だよ〜
恤救規則=はじめての公的救済、
救護法=生活保護につながる制度。
“役割の違い”を押さえとこ!
明治初期〜昭和初期の児童福祉施設
この時代は、個人の尽力によって児童福祉施設が生まれた時代です。
代表的な児童福祉施設と人物
| 施設名 | 年 | 創設者 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 岡山孤児院 | 1887年 | 石井十次 | 日本最初の児童養護施設 |
| 滝乃川学園 | 1891年 | 石井亮一 | 知的障害児の養護・教育 |
| 北海道家庭学校 | 1914年 | 留岡幸助 | 児童自立支援施設の基礎(非行少年) |
👉 人物名+施設名をセットで覚えるのが定番の出題形式です。
戦後の障害児福祉を変えた人物|糸賀一雄
| 施設名 | 年 | 内容 |
|---|---|---|
| 近江学園 | 1946年 | 知的障害児施設 |
| びわこ学園 | 1963年 | 重症心身障害児施設 |
糸賀一雄の有名な言葉
「この子らを世の光に」
それまでの
「この子らに世の光を(守るべき存在)」
という考え方から、
👉 「子ども自身が社会の担い手である」
という視点へ、大きく転換させました。
日本の保育所・幼稚園の歴史
保育所のはじまり
新潟静修学校(1890年/赤沢鍾美)
- 貧しい子どもたちの学びの場
- 同時に「常設託児所」を開設
👉 日本の保育所のはじまりとされています。
幼稚園の広がり
双葉幼稚園(1900年/森島幽香・森島峰)
- 貧困児童を対象とした幼稚園
- 現在は、乳児院・児童養護施設・保育園などを運営する社会福祉法人へ発展
諸外国における子ども家庭福祉の考え方
諸外国では、
「子どもをどう捉えるか」という思想が発展していきました。
重要人物と著書(試験頻出)
| 人物 | 著書・考え方 | ポイント |
|---|---|---|
| ジャン=ジャック・ルソー | 『エミール』 | 子どもは育て守るべき存在/児童中心主義 |
| ヤヌス・コルチャック | 孤児院運営・子どもの権利尊重 | 児童の権利に関する条約に影響 |
| エリック・エリクソン | 『幼児期と社会』『アイデンティティ』 | 8段階の発達課題 |

カタカナ地獄きたね…!
ここは“人物名+有名な著書(または考え方)”を
セットで1つずつ覚えればOKだよ〜
試験対策|ここが重要ポイント
- 日本史は
👉 制度・施設・人物の流れ - 諸外国は
👉 人物名+著書・考え方 - 比較問題では
👉 「保護の対象」→「権利の主体」への変化が問われやすい
まとめ|暗記より「ストーリー」で覚えよう
人物名や施設名、特にカタカナの名前は覚えにくいですよね。
おすすめは、
- 年号を完璧に覚えようとしない
- 「なぜこの施設ができたのか」を意識する
- 単語ではなく歴史の物語として理解する

人物名と施設名、バラバラに覚えると地獄だよ〜
「この時代に、こんな困りごとがあったから、この人が動いた」
って流れで覚えると、意外とスッと入るかも!
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