【保育の心理学】さまざまな発達理論|ピアジェとエリクソンを整理して覚えよう

ピアジェとエリクソンの発達理論まとめ 科目別ポイント

保育の心理学では、「発達」をどう捉えるかについて、さまざまな理論が登場します。
中でも保育士試験で頻出なのが、

  • ピアジェの発達理論
  • エリクソンの発達段階説

この2つです。

正直、どちらも丸暗記しようとするとかなり大変ですが、
「何を説明した理論なのか」を押さえるだけでも、問題はぐっと解きやすくなります。

この記事では、試験対策向けにポイントを整理してまとめます。


ピアジェの発達理論|知的能力の発達を4段階で捉える

ピアジェは、子どもの「考える力(知的能力)」がどのように発達するかを研究した心理学者です。
発達を年齢ごとに4つの段階に分けて説明しました。

① 感覚運動期(0~2歳ごろ)

  • 感覚や運動を通して世界を理解する時期
  • 対象の永続性
    → 物や人は、目の前から見えなくなっても存在し続けると理解できるようになる

② 前操作期(2~7歳ごろ)

  • 言葉やイメージを使った思考が始まる
  • 保存性が未発達(量や数は見た目で判断してしまう)
  • 自己中心性(自分の視点でしか物事を考えられない)
  • アニミズム的思考(物にも心や意思があると考える)

③ 具体的操作期(7~12歳ごろ)

  • 「保存性」の概念を獲得
  • 論理的に考えられるようになる
  • ただし、抽象的な概念を使った思考はまだ苦手

④ 形式的操作期(12歳以降)

  • 抽象的・形式的な思考が可能に
  • 「もし〇〇だったら?」という仮定の思考ができる
  • 論理的・体系的に考えられるようになる

👉 ピアジェ=知的・認知の発達
👉 キーワードは「保存性」「自己中心性」「アニミズム」

保存性とかアニミズムとか、名前が強すぎて一瞬ビビるけど
中身は“子どもの考え方あるある”だから安心してね


エリクソンの発達段階説|生涯を通した「生き方」の発達

エリクソンは、人の一生を通じた発達を、
8つの発達段階と「発達課題」として整理しました。

各段階で課題をうまく乗り越えられないと、
心理学的な危機に陥ると考えています。

エリクソンの発達段階(一覧表)

発達段階年齢の目安発達課題危機補足
乳児期0~1歳信頼不信養育の質により信頼感が形成される
幼児期前期1~3歳自律性恥・疑惑過度な制限や批判で自律性が損なわれる
幼児期後期3~6歳自主性罪悪感自発的な行動が育つ時期
児童期6~12歳勤勉性劣等感努力や達成感が重要
青年期12~20歳同一性(アイデンティティ)同一性拡散自分は何者かを模索する
成人初期20~30歳親密孤立親密な人間関係の形成
成人期後期30~65歳世代性自己陶酔次世代や社会への関心
老年期65歳~統合性絶望・嫌悪人生を振り返り受容する

8段階ぜんぶ完璧に覚えようとすると心が折れるよね。
まずは“発達課題=エリクソン”を覚えればOK!

エリクソン理論の注意点

エリクソンの「ライフサイクル論」は、
1950~1960年代の欧米男性をモデルに作られた理論です。

そのため、

  • 現代社会
  • 女性の生き方
  • 多様な家族形態

などには、必ずしもそのまま当てはまらない部分もあるとされています。

👉 エリクソン=人生・生き方の発達


試験対策の重要ポイントまとめ

  • ピアジェ
    → 知的・認知の発達
    → 保存性・アニミズム・自己中心性
  • エリクソン
    → 人生を通した発達・生き方
    → 発達課題・危機・アイデンティティ

ひとことメモ

正直、エリクソンの発達課題を全部丸暗記するのはかなり大変です。

なので最初は、

  • 「発達課題」と言われたら → エリクソン
  • 「保存性」「アニミズム」と言われたら → ピアジェ

このくらいのざっくり仕分けでOK◎
周回しながら、少しずつ精度を上げていくのがおすすめです。

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