保育の心理学の中でも、「発達の考え方」は
理論が多くて人物名も出てくるため、混乱しやすい分野です。
ただし、保育士試験では
👉 細かい理論の説明よりも
👉 「理論名 × キーワード × 人物」を正しく結びつけられるか
が問われることがほとんど。
この記事では、
- 発達理論の全体像
- 試験で狙われやすいポイント
を、できるだけシンプルに整理していきます。
発達をどう捉える?4つの基本的な考え方
人間の発達については、大きく分けて次の4つの考え方があります。
- 遺伝論
- 環境論
- 輻輳説(ふくそうせつ)
- 相互作用説
まずはそれぞれを順番に見ていきましょう。
遺伝論|生まれつきの力を重視する考え方
遺伝論は、
人間の発達は、生まれつき内在している遺伝的要因によって決まる
と考える立場です。
ポイントになるキーワード
- 成熟説/成熟優位説
- レディネス
- ゲゼル
レディネスとは?
レディネスとは、
新しい学習や行動を効果的に行うための「心身の準備が整った状態」
のこと。
「準備ができていない段階で、無理に教えても意味がない」
という考え方で、遺伝論の超重要ワードです。
📝 試験対策メモ
- レディネス → 遺伝論
- ゲゼル → 成熟説
ここはセットで覚えましょう。
環境論|周りの環境が発達に影響する
環境論は、
人は周囲の環境からの影響を受けながら発達する
と考える立場で、後天的な学習や経験を重視します。
代表的な人物
- ワトソン
生態学的システム理論(ブロンフェンブレンナー)
環境論の中でも有名なのが、
ブロンフェンブレンナーの生態学的システム理論です。
人の発達は、次のような層構造の環境の中で起こると考えます。
- マイクロシステム
→ 家庭・保育園など、直接関わる環境 - メゾシステム
→ 家庭と園の関係など、環境同士のつながり - エクソシステム
→ 親の職場など、間接的に影響する環境 - マクロシステム
→ 社会文化・価値観・制度
📝 試験対策メモ
- ワトソン → 環境論
- システム名(マイクロ〜マクロ)は順番も要注意
輻輳説(ふくそうせつ)|遺伝+環境の足し算
輻輳説は、
発達には、遺伝要因と環境要因の両方が重要
それらが加算的に影響する
と考えます。
代表人物
- シュテルン
📝 試験対策メモ
「加算的」と出てきたら、迷わず「輻輳説」でOK!
ここは語感で覚えるのがおすすめです。
相互作用説|現在の主流の考え方
相互作用説は、
遺伝要因と環境要因が、互いに影響し合いながら発達する
という考え方で、現在の主流とされています。
有名な理論・人物
- ジェンセンの閾値説(いきちせつ)
- ギブソンのアフォーダンス
閾値説/ジェンセン
- 環境が悪くても発現しやすい遺伝的資質
- 環境が整って初めて発現する遺伝的資質
があるとする考え方です。
アフォーダンス/ギブソン
子どもは、
環境の中に埋め込まれた「意味」や「使い方」を見出しながら行動する
という視点。
📝 試験対策メモ
- 現在の主流 → 相互作用説
- アフォーダンス → ギブソン
諸外国における子ども観|ルソーから始まった変化
18世紀の思想家 ルソーは、
子どもを
「大人とは異なる、独自の存在」
と捉えました。
- 子どもの自由な活動
- 個性の尊重
を重視したこの考え方は、
ペスタロッチやフレーベルへと受け継がれていきます。
日本における子ども観の変遷
日本の子ども観は、時代によって大きく変化してきました。
江戸時代以前
- 大人の労働力を補う存在
- 育てきれない子どもを「間引く」行為も存在

正直、かなり衝撃的…。
明治時代
- 学校制度の整備
- 近代国家を支える従順な国民の育成が目的
1980年代以降
- 子どもの自発性の尊重
- 指示する・導く保育から
👉 発達に寄り添う保育へ
試験対策まとめ|ここだけは押さえたい!
最後に、保育士試験向けの重要ポイントを整理します。
- 理論名と人物を必ずセットで覚える
- 内容理解が難しい場合は
👉 キーワード重視でOK - 覚え方の例
- レディネス → 遺伝論
- 加算的 → 輻輳説
- 現在の主流 → 相互作用説
しめじねこ的には、

・完璧に理解しようとしすぎない
・試験に出る形で割り切って覚える
これが一番ラクで続きました🐾
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